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Private jetフライトアテンダントとして地球のあちこちを旅するMJのつれづれ日記。***すべての文章、画像の権利はMJにあり、無断転載を禁止します。***   お問い合わせはmaikojazz*excite.co.jpまで。


by maikojazz

第七十六回 Strasbourg + Colmar, France

ホテルのご主人はストラスブールを心から愛しているようで、「○○には行って来たか」「ここのレストランは美味しいよ」と、街のことを教えてくれる。カテドラル(大聖堂)は世界遺産だから、外から見るだけじゃなくて中に入ってステンドグラスや雰囲気をみるといいよ、とか、その周りの出店は大体高いけどこの店だけはいいよ、とか、お買い物はラファイエット(デパート)があるからトラムに乗って行け、とか。素直な私は大体の事をそのまま実行し、一日の終わりに報告する。「ラファイエットのそばにある○○というカフェでカフェオレを飲みながら日本にはがきを書いたよ」なんて。

そんなご主人が、「ここも絶対にお薦め」と言って電車の時刻まで調べてくれたのがコルマールだ。コルマールは、ストラスブールからおよそ30分の小さな街。アルザスワインの産地であり、今度はPetit Veniceという運河沿いのエリアがあるこれまた美しいところだ。ここも持参した雑誌に載っていて、ぜひ行ってみたいと思っていた。


いざ、電車に乗って出発。窓から見える景色を眺めたり、持参した「田舎町へ」の雑誌をチェックしてお昼ごはんを食べる場所を確認したりしているうちに、もう到着。なんだかかわいい街だ。駅からPetit Veniceに行く途中に... 見つけた。目標のタルトフランベ(アルザス風の、ホワイトソースを使ったピザのようなもの)を出すレストラン。メニューを見て中に入り、タルトフランベとレストランお薦めの白ワインでランチ。うむ、面白い味。具はシンプルにベーコンと玉ねぎだけで、ホワイトソースと口の中でミックスされると何とも言えない美味しさが広がる。そこにぐいっと地元で作った白ワインを流し込む。なんだか癖になりそうな味。給仕をしてくれたマダムに雑誌を見せて、「泊まってるのはストラスブールなんだけど」とおしゃべり。「ああ、その雑誌なら2ヵ月くらい前に取材に来たわ!」と、うれしそうにその雑誌をめくっていた。


おなかがいっぱいになって、ほろ酔いで気持ちよくPetit Veniceに移動。こちらはVeniceと名前が付いているだけあって、小舟の形はVeniceと同様にゴンドラだ。そして同じようにドイツ風の木組みの建物にお花がたくさん。ストラスブールよりもちょっとだけ建物の壁の色がカラフル?
川沿いをまた鉄製のお店の印(食べ物の絵や画材やさんの絵)を眺めながら歩く。次の目的はワインセラーを訪ねる事。

コルマールはアルザスのワイン街道にも入っていて、主にリースリングなどの辛口な白を作っているそうだ。この辺もドイツと似ている。メゾンのひとつにお邪魔して、「日本から来ました」と挨拶。お話しているうちになんと、お店の奥にある製造樽を見せてもらえることに。
フランス語はそこまで分からないの、と謝ると「じゃあ英語でもいい?」とすんなり流暢な英語で樽の説明をしてくれたお兄さん。「うちは何世紀も続くワインの作り手なんだ。家族はここでみんな一緒に働いているよ。僕も小さい頃からここで働くものだと分かってた。」あったかい、家族代々で引き継ぐ家業があるって素晴らしいな。

何種類かのワインを作る樽を見せてもらった後にお店に戻り、試飲をさせてもらう。後から「最後に買えばよかった」、と後悔するのだがその場で4本の白ワインを購入。(このうち1本はホテルで飲み、3本を日本に持ち帰った)


そして、重いワインボトルを持ったまま、ウンターリンデン美術館へ!
(次回に続きます)
by maikojazz | 2009-06-06 08:52 | 旅先; 西ヨーロッパ