第百二十一回 Anchorage, USA -2-
2010年 04月 14日
一週間以上もフライトの予定はなくステイというのは、私たちにとってとても珍しい。何しろ一週間毎日違う国にいたり、もっと短い日程で地球を一周することもあるのだから。
というわけで、特に目的もなくキャプテンRと一緒に、車で10分ほどのスーパーマーケットに行った。その土地ごとに品揃えの違うスーパーマーケットを訪れることは私にとって、ローカルの文化を知るひとつの手だてだ。
大好きなブルーベリー。小さなパックではなくこんなふうに売っているのを初めて見た。
恥をかきすて!?で写真を撮っている私に店員のおばさまが微笑みながら「残念ながらこのブルーベリーはカナダ産なのよ。アラスカでも取れる事は取れるけれど、こんなにたくさんは取れないからお店に並ぶことはないの」と教えてくれた。キャプテンRが「ぼくはブルーベリーが大好きなんだ。小さな頃からよく山に入って野生のものを取って食べていたよ」と言うと、店員さんは「あら、じゃあBlueberry loop trailにハイキングに行ったら?今の時期はまだ少し早いかもしれないけれど野生のブルーベリーが取れるのよ」と教えてくれた。
買い物を終えて車でホテルに戻る途中、「Blueberry loop trailってどこかな。明日、行ってみようか」と何となく車窓から山々を眺めた。
ネットで調べた上にホテルのコンシェルジュで地図をもらって場所を確認。もうひとりのキャプテンPも一緒に、いざハイキングに出発。けっこう遠い上に迷ってしまって1時間弱。ちょっと弱気にもう諦めて帰ろうか... と思いかけた頃、ようやく山登りコースへの入り口へ。Trailと呼ばれるハイキングコースがいくつもあるなか、インフォメーションもなくとりあえず、という感じで歩いてみることに。
町よりも涼しい、むしろ薄ら寒い空気を胸に吸い込みながら歩く。気持ちいいけれど、高度を増すにつれてどんどん寒くなるし太陽も姿を隠してすっかり曇り空!私は念のために暖かいジャケットを持参していたけれど、キャプテンたちは半袖の上に薄手のジャンパー。「寒い!」と言いながら早足で歩く3人。15分ほどで周りの景色が「山の中」の薮から徐々に開けてくる。
そしてTrailの終点にはこんな風景が待っていてくれた。
「寒いけど、来て良かったね。綺麗だね」と喜ぶ3人。でも... ブルーベリーはどこにも見当たらない。緩い傾斜になった草っぱらにいた地元の親子に、聞いてみる。「ブルーベリーはこのあたりで見ましたか?」「私たちも探しているの。毎年この時期にはこのあたりで取れるのだけれど、今年は寒いからまだみたい」。。。
小さな女の子が「これは似てるけど、ブルーベリーじゃないよ」と違う実を指差す。
じゃあ、どうしようっか... ちょっと残念。キャプテンRが「もうひとつ、この向こうにあるtrailを歩いてみないか?ここより少し長いから、もし疲れていたらこのまま帰るけど」キャプテンPと私は顔を見合わせ、「MJ , you decide」というPに「行こう。せっかく来たんだし」と笑顔で伝え、私たちはもうひとつのtrailを歩いてみることにした。
(次回に続きます)
というわけで、特に目的もなくキャプテンRと一緒に、車で10分ほどのスーパーマーケットに行った。その土地ごとに品揃えの違うスーパーマーケットを訪れることは私にとって、ローカルの文化を知るひとつの手だてだ。
大好きなブルーベリー。小さなパックではなくこんなふうに売っているのを初めて見た。
恥をかきすて!?で写真を撮っている私に店員のおばさまが微笑みながら「残念ながらこのブルーベリーはカナダ産なのよ。アラスカでも取れる事は取れるけれど、こんなにたくさんは取れないからお店に並ぶことはないの」と教えてくれた。キャプテンRが「ぼくはブルーベリーが大好きなんだ。小さな頃からよく山に入って野生のものを取って食べていたよ」と言うと、店員さんは「あら、じゃあBlueberry loop trailにハイキングに行ったら?今の時期はまだ少し早いかもしれないけれど野生のブルーベリーが取れるのよ」と教えてくれた。
買い物を終えて車でホテルに戻る途中、「Blueberry loop trailってどこかな。明日、行ってみようか」と何となく車窓から山々を眺めた。
ネットで調べた上にホテルのコンシェルジュで地図をもらって場所を確認。もうひとりのキャプテンPも一緒に、いざハイキングに出発。けっこう遠い上に迷ってしまって1時間弱。ちょっと弱気にもう諦めて帰ろうか... と思いかけた頃、ようやく山登りコースへの入り口へ。Trailと呼ばれるハイキングコースがいくつもあるなか、インフォメーションもなくとりあえず、という感じで歩いてみることに。
町よりも涼しい、むしろ薄ら寒い空気を胸に吸い込みながら歩く。気持ちいいけれど、高度を増すにつれてどんどん寒くなるし太陽も姿を隠してすっかり曇り空!私は念のために暖かいジャケットを持参していたけれど、キャプテンたちは半袖の上に薄手のジャンパー。「寒い!」と言いながら早足で歩く3人。15分ほどで周りの景色が「山の中」の薮から徐々に開けてくる。
そしてTrailの終点にはこんな風景が待っていてくれた。
「寒いけど、来て良かったね。綺麗だね」と喜ぶ3人。でも... ブルーベリーはどこにも見当たらない。緩い傾斜になった草っぱらにいた地元の親子に、聞いてみる。「ブルーベリーはこのあたりで見ましたか?」「私たちも探しているの。毎年この時期にはこのあたりで取れるのだけれど、今年は寒いからまだみたい」。。。
小さな女の子が「これは似てるけど、ブルーベリーじゃないよ」と違う実を指差す。
じゃあ、どうしようっか... ちょっと残念。キャプテンRが「もうひとつ、この向こうにあるtrailを歩いてみないか?ここより少し長いから、もし疲れていたらこのまま帰るけど」キャプテンPと私は顔を見合わせ、「MJ , you decide」というPに「行こう。せっかく来たんだし」と笑顔で伝え、私たちはもうひとつのtrailを歩いてみることにした。
(次回に続きます)
by maikojazz
| 2010-04-14 11:48
| 旅先; 北米