Private jetフライトアテンダントとして地球のあちこちを旅するMJのつれづれ日記。***すべての文章、画像の権利はMJにあり、無断転載を禁止します。***   お問い合わせはmaikojazz*excite.co.jpまで。


by maikojazz

カテゴリ:旅先; 北米( 17 )

知らない道を運転するのはあまり得意ではないけれど、その時の私には目的があった。
半月ほど前に仕事で飛んだハワイのホノルルで、ビーチバーでたまたま隣同士になって知り合ったブラジル人の女の子、Fちゃんに会いに行くこと。


彼女の住むDeerfield Beachまで遊びに行くには、Fort Lauderdaleから車でルート95をひたすら北上すれば良い。ホテルのコンシェルジュでしっかり道順を聞き、信号の名前まで教えてもらって準備はばっちり。クルー用に貸し出されたレンタカーの鍵をパイロットPから受け取り(くれぐれも運転には気をつけろ!と念を押された)、いざ出発。




フロリダらしい気持ちのよい快晴。暑すぎず、寒くもない乾燥した天気も最高だ。レンタカーのヒュンダイは運転しやすく、車のナンバープレートはかわいらしく(笑)、幸先の良いスタート。

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ちょっと迷ったものの40分ほどで、待ち合わせのブラジリアンレストラン、Cafe Mineiroに無事到着。待ち合わせの時間ちょうどだけど、Fちゃんはまだ来ていなかったので駐車して店の前で待つ。

約束より15分ほど遅れて、Fちゃんとお友達の女の子が登場。「本当にまた会えるなんて、夢みたいだね!私たち、ついこないだホノルルで会ったんだよ!」と、興奮してFちゃんはお友達に話すのを私はニコニコ聞いていた。「話してたら年末にこっちに来るって言うから、じゃあ会おうって言ったら、本当に連絡くれたの!日本人のMJだよ」

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レストランは「ポルキロ」という、食べたいだけお皿に取ってその重さでお金を払うシステム。フロリダにはブラジル人がたくさん住んでいるという。確かに、お店の中でポルトガル語を話していないのは私ぐらいだ...。


ブラジルの音楽が好き、と言ったらFちゃんのお友達は「好きなアーティストを言って!それに近い他のミュージシャンを教えてあげる。それで、ブラジル音楽を扱ってるお店を教えてあげるから行ってみるといいわよ」と嬉しい提案。そこで私は、いくつか名前をあげてみる。そして教えてもらったアーティストをメモに書いた。


2時間半ほど彼女たちと食事し、おしゃべりも楽しんでお別れ。「今度はブラジルか日本で会いたいね!」とハグしながら。





メモを参考に、ブラジル音楽のお店を訪れてみることにした。10分ほどドライブしてたどり着いたその店は、CDのほかに衣類や雑貨、ちょっとした食料も扱うなんでも屋さんみたいなところ。CDは自由に試聴もできたので、私は夢中になって片っ端から試聴。結局6枚ものCDと、ガラナとチョコレートバーを手にして店を出たのは1時間以上後だった。


無事にホテルに戻り、パイロットPに車の鍵を返してからさっそくCDを聴く。なんだかとっても特別なことをし遂げたような錯覚に陥る。ホノルルで会った人にフロリダでまた会って、ブラジルの音楽を聴きながら窓の外の景色を眺める自分(笑)。そんな酔いしれを中断したのはさきほどのパイロットPからの電話。「夜は、ブラジリアンBBQ(シュラスコのこと)を食べに行こうか!」





次の日にはパイロット二人と一緒に最終日の観光。車に乗ってビーチ沿いをドライブ。

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アメリカ人のキャプテンWは、「いいところだな〜。I love Florida!」と言いながら眩しそうに海を眺める。彼の住む北カルフォルニアにも海はあるでしょ、と言うと「僕が住んでいるのはタホ湖のそばだよ。湖もいいけどね。」と微笑む。





思いがけずゆっくりとして(私たちのtripパターンとしては珍しい)思い出もしっかりできた滞在。またいつか、と思いながら私たちは再び機内へ。お客様を乗せて、次の目的地へ旅立ったのでした。

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by maikojazz | 2011-01-25 15:42 | 旅先; 北米
ご無沙汰しています。気づいたらクリスマスも過ぎ、一年が終わろうとしています。2010年が終わる前に、ぜひとも投稿しなければと思いつつ、なかなかまとまって時間が...(以下省略)。



さて、日本人にはあまり名が知れてはいないけれど有名なヴァカンス先、そしてリタイアしたアメリカ合衆国のお年寄りが住みたいと思う場所ナンバーワン(かどうかは知らないけど、人気があるのは事実らしい)。フロリダ南部のFort Lauderdaleに数日滞在した。
Fort Lauderdaleは海辺の素敵な街だ。入り江には高級そうなヨットがたくさん停まっていて、リゾートホテルもたくさんある。年末でも暖かく、Tシャツに軽い上着を羽織って暗くなって外に出ても寒くない。ちなみに暗くなってから一人で外に出てもこの辺りは心配ないとホテルの人に言われた。とても治安がいいのよ、と。


到着した次の日。Captain Pとギリシャ料理店でランチをした後、海辺に散歩に出た(車に迷って、ずいぶん遠回りをしたのでMJはちょっと疲れた)。長ーい桟橋を海風に吹かれて歩くと、いろんなもやもやしたものも一緒に遠くに行ってくれるような感じがする。
サーフィンをする人、寝転がる人。私たちのようにただ散歩をする人。みんな、なんだか幸せな太陽と風の恩恵を受けている。

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ゴミ箱だけど、こういうユーモアっていいな。もちろんポイ捨てなんてしないけれど、ますますマナーを守りたくなる。

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海辺だからこそ似合う自転車置き場。青空にも合うけれど、満点の星空だったらもっとロマンティックでいいかも、なんて想像をしながら。

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(次回に続きます。)

...と、また年をまたいで続き物にしてしまいすみません、また来年も細々と続けて行きたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします!
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by maikojazz | 2010-12-29 17:41 | 旅先; 北米

第百三十三回 流氷

Farnborough(London近郊)からVancouverへの9時間半の旅。お客様へのサービスを終え、クルーの食事を終え、フライトも後半になってからようやく着席。ふと窓の外を覗くと、白い斑点?そうっか、流氷だ!
スクリーンの地図を見るとどうやら、Greenland上空(正確にはちょっと南)を通っているみたい。小さい頃に、ビッケというちび海賊のアニメをテレビで見るのが好きだったな。あのアニメのタイトルは何だっただろう。。。なんて考えながら。

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Vancouver到着後。疲れているはずなのにベッドに入って4時間後、なぜか目が覚めたので、 Greenlandについて調べてみた。住民のいない地域、きっと寒すぎるのね...13世紀にはNorway、今はDenmarkの一部?大陸ではなく、世界最大の「島」として見なされていると。ほう。白熊モチーフのシンプルな紋章。



世界は温暖化で南極の氷も数分ごとに音を立ててガラガラと崩れているそう。私たちの子供がおじいちゃん、おばあちゃんになった頃に「流氷?あぁ、聞いた事がある。今ではそんなものなくなってしまったけど」なんて孫たちに話していたりしないように、今私たちができることをしなければ... と思うMJでした。
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by maikojazz | 2010-10-27 10:36 | 旅先; 北米
(前回からの続きです)


というわけで、私たちはブルーベリーを探しにもうひとつのtrailを歩いてみることにした。

更に長い距離なので、寒いのを忘れるために小走りしてみたり、腕をわざと大きく振ったりしながら... そうしてたどり着いたらまた違った景色。綺麗だ。

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「アンカレッジは海沿いにあるんだねー」と私が言うと、キャプテンたちは「なに!知らなかったのか、着陸前あんなに綺麗に海が見えたのに」。。。ぎりぎりまでサービス物品の片付けと着陸前の保安チェックをしていた私は、見る余裕はなかったのだ。





宿泊ホテルはどこ、とか空港はどこ、としばらくそこで街を眺めた後、諦め半分で茂みを観察しつつ歩くと... あった!

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食べてみると確かにブルーベリーだけど、見た事のない形。縦長なのだ。でも嬉しくて、まだ黄緑っぽい熟れてない実を残してほとんどをキャプテンRと私で食べた。満足満足!


ちょっと嬉しい軽い足取りで来た道を戻り、今度は40分ほどでホテルに戻った。







ブルーベリーで勢いづいて!?お部屋に戻り、買っていたうさぎの形のクッキーを食べながら。。。
(小さい頃に母親に「食べ物で遊んではいけない」と教えられたのに...)

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添加物や保存料などを一切使わずに作られている、健康なクッキー。美味しかったのでお土産に6箱も買ってしまった。






ちなみに宿泊ホテルのロビーの脇のバーには日本人が経営しているお寿司屋さんが入っている。長いtripで日本語や醤油やだしの味が恋しくなっていた私は、1週間あまりの滞在中に3度もここでお寿司をいただき、幸せだった。

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小さなカウンターなので、混雑時はこちらでぼやーっと流れるTVを見ながら待っていたり、持参した本を読んだりした。

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そんな風に過ごした、アンカレッジでした。ちなみにこのホテルはシェラトンホテルですので、アンカレッジで日本食が恋しくなったらぜひこちらのお寿司やさんへ!笑
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by maikojazz | 2010-04-21 19:27 | 旅先; 北米
一週間以上もフライトの予定はなくステイというのは、私たちにとってとても珍しい。何しろ一週間毎日違う国にいたり、もっと短い日程で地球を一周することもあるのだから。

というわけで、特に目的もなくキャプテンRと一緒に、車で10分ほどのスーパーマーケットに行った。その土地ごとに品揃えの違うスーパーマーケットを訪れることは私にとって、ローカルの文化を知るひとつの手だてだ。





大好きなブルーベリー。小さなパックではなくこんなふうに売っているのを初めて見た。

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恥をかきすて!?で写真を撮っている私に店員のおばさまが微笑みながら「残念ながらこのブルーベリーはカナダ産なのよ。アラスカでも取れる事は取れるけれど、こんなにたくさんは取れないからお店に並ぶことはないの」と教えてくれた。キャプテンRが「ぼくはブルーベリーが大好きなんだ。小さな頃からよく山に入って野生のものを取って食べていたよ」と言うと、店員さんは「あら、じゃあBlueberry loop trailにハイキングに行ったら?今の時期はまだ少し早いかもしれないけれど野生のブルーベリーが取れるのよ」と教えてくれた。


買い物を終えて車でホテルに戻る途中、「Blueberry loop trailってどこかな。明日、行ってみようか」と何となく車窓から山々を眺めた。

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ネットで調べた上にホテルのコンシェルジュで地図をもらって場所を確認。もうひとりのキャプテンPも一緒に、いざハイキングに出発。けっこう遠い上に迷ってしまって1時間弱。ちょっと弱気にもう諦めて帰ろうか... と思いかけた頃、ようやく山登りコースへの入り口へ。Trailと呼ばれるハイキングコースがいくつもあるなか、インフォメーションもなくとりあえず、という感じで歩いてみることに。

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町よりも涼しい、むしろ薄ら寒い空気を胸に吸い込みながら歩く。気持ちいいけれど、高度を増すにつれてどんどん寒くなるし太陽も姿を隠してすっかり曇り空!私は念のために暖かいジャケットを持参していたけれど、キャプテンたちは半袖の上に薄手のジャンパー。「寒い!」と言いながら早足で歩く3人。15分ほどで周りの景色が「山の中」の薮から徐々に開けてくる。

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そしてTrailの終点にはこんな風景が待っていてくれた。

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「寒いけど、来て良かったね。綺麗だね」と喜ぶ3人。でも... ブルーベリーはどこにも見当たらない。緩い傾斜になった草っぱらにいた地元の親子に、聞いてみる。「ブルーベリーはこのあたりで見ましたか?」「私たちも探しているの。毎年この時期にはこのあたりで取れるのだけれど、今年は寒いからまだみたい」。。。
小さな女の子が「これは似てるけど、ブルーベリーじゃないよ」と違う実を指差す。

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じゃあ、どうしようっか... ちょっと残念。キャプテンRが「もうひとつ、この向こうにあるtrailを歩いてみないか?ここより少し長いから、もし疲れていたらこのまま帰るけど」キャプテンPと私は顔を見合わせ、「MJ , you decide」というPに「行こう。せっかく来たんだし」と笑顔で伝え、私たちはもうひとつのtrailを歩いてみることにした。


(次回に続きます)
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by maikojazz | 2010-04-14 11:48 | 旅先; 北米
一時代前の飛行機での北米旅行といえば、「アンカレッジ経由」であることが当たり前だったという。アンカレッジの地名を聞く事は多くても、いざ想像してみようとするとなかなかイメージが湧かなくて、とにかく寒いところなのだろうということばかりが頭に浮かぶ。



私のアンカレッジ初上陸は数年前の秋。直行を予定してNYに行く途中、どうしても風の向きやその他の天候の都合で一旦アンカレッジを経由しないと直行ではいけない、という事態になったことがある。(アメリカ合衆国はオープンスカイなのでいつでもどこでも、降りられる飛行機の機種であれば降りられる)
夜中に、機内から歩いて2分の入国審査場に行かなければならなかった時は... お客様には厚手のコートを渡したものの、自分のは後ろのカーゴルームのトランク内にあって取れなかったので、本当に寒くて凍える思いをした。凍る地面をヒールで歩き、歯をがちがち鳴らしながらパスポートを持っていたっけ。






そんな思いをした場所に、今度は夏に行ける事になった。数日間の避暑。



町なかからでも、白い雲に突き刺さりそうな山々が綺麗に見える。

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ロシアでも思ったけれど、寒いところの人々は肌の感覚が全然違う。私がインナーからアウターまで長袖を3枚着て首にストールもしっかり巻いてスニーカーで歩くのに、彼らはだいたい半袖Tシャツにサンダル、若い女の子なんてキャミソール一枚で歩いている。というわけで、街を歩いていて私のように厚着をしているのは地元の人ではない、とすぐに分かってしまう。







寒いところだけに、雪の結晶のような草??

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そして小さな小さな花の集まり。花びらも薄い。

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ホテルの客室フロアの壁には全て、ムースという動物が描かれている。

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ムースといえば、近くのショッピングモールにはこんなお店も... 笑
(once in a blue moonというのは、「ほんのたまに」という意味で、これにかけている)

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(次回に続きます)
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by maikojazz | 2010-04-07 14:13 | 旅先; 北米
日本に乗り入れる航空会社を見る限り、Los Angelesといえば到着する空港はLAX、つまり一番大きな国際空港だ。しかし私たちが北米内をぐるぐるしながら国内線としてLA周辺に入るとき、その到着候補は複数だ。LAXの他にSanta Monica, Burbank, Ontario, Van Nuysなどなど。もちろん、規模の大小や条件があるので全ての飛行機が全てを利用できるというわけではないけれど。


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LAXではユニークなサービスで有名なSouthwestの飛行機がちょうど離陸するのを見た。
Southwestといえば、叔父が仕事で米国に行った際に面白そうだから乗ってみたら、搭乗して頭上の荷物入れを開けたら「こんにちは〜」とスチュワーデスが笑顔で出てきたり、機内アナウンスで「周りのゴミは自分で拾ってくださいね。なにしろあなたたちは格安のSouthwestに乗ってるのですから」と明るく告げられ、周りの乗客は「あっはっは、仕方ないなあ〜」とちゃんと拾っている姿が印象的だった、と聞いた事がある。すごいエアラインもあるのね。乗ってみたい気もする。



そうそう、話を戻そう。この時のtripは、羽田からLAXに乗り入れて次の日にMontereyを日帰りで訪れ、その帰りはVan Nuysに入るというものだった。私にとってVan Nuysといえば... 楽しみがふたつ。ひとつは、宿泊ホテルのすぐそばにNordstromというデパートと、そのアウトレットのような存在のNordstrom Rackがあるので、たとえステイ時間が短くても歩いてお買い物に行ける事。私のジーンズのサイズをrackで探すのは難しいけれど、True religionやSevenを見つけると嬉しくて、つい試着に走ってしまう。その他にも、歩いてDVDなどが売っているお店やちょっとしたファストフードのお店が並ぶエリアがあってありがたい(まあ私はファストフードは滅多に食べないけれど)。






もうひとつは、アメリカのprivate jet業界では珍しい日本人のcaptain、Sさんに会う事。
実はこのVan Nuysに滞在することも一日前に決まったばかりだったので、だめもとで一応携帯を鳴らしてみた。すると、幸運な事にちょうど私たちが到着する日に仕事がオフになって、お会いできるという。


JAZZの好きな私たちなので、彼の行きつけのJAZZバーで軽く食事をしながらJAZZを聴こうという彼の提案にありがたく乗り、車でお出かけ。到着したのは、長い歴史を持ち、地元の人々に愛されているのが雰囲気で分かるような心地の良い場所だった。


何気なくジンジャーエールを頼んだら思いのほかそれが美味しくて、何杯もおかわりしてしまったのも良い思い出だけど、ここで書きたいのは何よりもJAZZのライブのレベルの高さ。NYのBlue noteやJAZZの街シカゴでもプレイしているようなレベルのミュージシャンたちが、気持ち良さそうに力の抜けた演奏をしている。

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やっぱりJAZZは楽しくないとね。アドリブを互いに楽しむような感じで、ステージ上のみんな笑顔で演奏する彼らを見るのは私たちも楽しい。




Sさんとは日本のprivate jet業界の話や私の仕事内容、プライベートなどなどゆっくりと話し、充実した時間を過ごした。心で話ができる友人は、どこにいても久しぶりでもすぐにまた打ち解けることができる。







Los Angelesのまんなかでうきうきするのも、Santa Monicaの浜辺を歩いてモールに行くのもいいけれど、Van Nuysでこんな風に過ごすのもいい。



つかの間の息抜きしてをまた私たちは、次のフライト先に飛んで行く。米国の広大な大地を眼下に臨みながら。

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by maikojazz | 2010-01-26 17:16 | 旅先; 北米
フライトで色々な国に行く時にまず何を思うか。
仕事の電話やスケジュールの変更を気にせずに半日ほど過ごせる時は大概、博物館やその国でしか見られない芸術を見に行くことが多い。文化の広がりと、派生する芸術。奥が深くて面白い... でも、ほんの数時間で堪能できる楽しみといえばやっぱり現地ならではのお買い物だ。



甘いものが好きな私はフライトの行き先が分かると「あ、あの店の○○が食べられる」と、だいたい食べ物を思い浮かべる。それから雑貨。化粧品や文房具、あるいは入浴剤や歯磨き粉といった日常の消耗品。New Yorkに、となるとだいたいこんな感じ。



航空会社のcrewだったころはJFK空港に発着ということもあり、マンハッタンの真ん中にあるホテルに宿泊できたけれど、Private jetの乗務員になってからはお隣のNew Jerseyに宿泊だ。New Jerseyには世界でも有数の巨大なprivate jet専用のTeterboro空港がある。ホテル脇からバスに乗って、混雑がなければ20分弱。トンネルをくぐったらマンハッタンだ。Port Authorityという大きなバスターミナルに到着。このターミナルはBroad Wayのすぐ向かいにあるので、ターミナルから一歩出ればすぐ、歩いてマンハッタンを堪能できる。




ランチはコリアンタウン(5th & 6th avenueと31-36 streetの間くらい)で食べる事がわりと多い。「Gahm Mi Oak」はお気に入りなので、だいたいここでソルロンタンやチヂミ?パジャン?を頂く。
http://nymag.com/listings/restaurant/gahm-mi-oak/



または、SOHOのメキシカン「Dos Caminos」で。注文が来てから作ってくれるワカモレは最高だ。ガラス張りになったワカモレ作成専用のスペースで、アボカドやコリアンダーを刻んでくれるので気分が上がる。ムードも抜群で、昼夜問わずにおしゃれな人たちがmojito(これも最高に美味しい!)を傾けながらおしゃべりしている。
http://www.brguestrestaurants.com/restaurants/dos_caminos_soho/index.php






そして、滞在中に必ず一度は行くベーグルやさんがある。朝ごはんや、ちょっと小腹の空いた時にだけではなく私の場合はお持ち帰りも。その後のtrip中に機内で自分のおやつとして、クリームチーズとジャムを塗って食べたりする。そのまま日本に帰れる時はたくさん買って、帰国後に個別包装して冷凍すると、長く楽しみが続くからうれしい(笑)。
http://www.ess-a-bagel.com/






そして、おなかが満たされたらお買い物。
NYではいつも、5th avenue chocolatiereの生チョコを買う。もともとは働いていた航空会社のビジネスクラスでサービスしていたもので、つまんでみたら美味しくって夢中になってしまった一品。
http://www.1800chocolate.net/

日本でも売っているので、興味のある方はぜひ。
http://www.5thavechoco.com/




そして私が10年来も浮気せずに使っているKiehl'sのリップバームをまとめ買い。他にもボディーソープ(好みで様々なタイプがある。MJはマンゴーやグレープフルーツ、ラベンダーが好き)と、ココナツの香りがなんともうきうきするシャンプーと、オリーブオイルがしっとりするヘアマスクも長く愛用している。日本には2年前くらいに、新宿伊勢丹に入ったらしいけれど、割高なのだろうなー。
http://www.kiehls.com



その他にもSaks 5thやHenri Bendel、日本でもおなじみのBarney's New Yorkといったファッションのトレンドが集まったデパートを歩いてみたり、その中にあるカフェで一休みしたりというのも楽しい過ごし方。一人の時には本屋さんでぶらぶらするのもいい。日本では売っていないような小説を探したり、アートの本をめくる。(アート本は重いから、買わないことが多いけれど)





都会の雑踏に疲れたらCentral Parkを散歩するのもいいけれど、教会に入ってみるのもいい。5th avenueの51st streetあたりにはSt. Patrick's大聖堂がある。重い扉を押して、後ろのほうにこっそり座り、祈ったり荘厳な内装を見たりしなくても目をつむってみる。時差でつらかったら数分間くらい、そのまま寝ちゃってもいいかも!? なんて、ちょっと不謹慎かもしれないけれど... 教会は広い意味で心の平穏を得る場所なのだと思う。実際、その静けさや清らかさに身を置いてみるととても安らぐのが分かる。



そうそう、最後にまた食の話題だけれど... 便利なのがあちこちにあるデリ。野菜不足になりがちな時にも、時差で変な時間におなかが空いた時のために買っておくと意外にぺろりと食べてしまう。計り売りで、中国や韓国出身のオーナーが24時間営業しているデリなんかは本当にありがたい。



というわけで、New Yorkの過ごし方をご紹介でした。
リンクの付け方が分からず、URLの貼り付けでご勘弁を。。
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by maikojazz | 2009-11-09 20:09 | 旅先; 北米
二十代半ばに、ちょっと無茶な旅をした。フライトでLondonから戻った3時間後に、成田からChicago行きの飛行機に乗って、3泊5日のChicagoへの旅。戻って来て次の日、今度はParisへのフライト。若いからこそできたことだけど、その時の私にはちゃんとイミがあった。

滞在していたEvanstonは、Chicago空港からタクシーで40分ほど走った湖沿いの小さな街。
学生もお年寄りも多くてほっとする。あっという間に時間は過ぎて、日本に帰る日の朝。
薄もやがかかって少し肌寒い中をタクシーに荷物を詰める。悲しくてやるせない気持ちで後部座席に乗り込んだ。降り出した雨を窓越しに見ながらため息で涙を抑えていたものの、運転手さんにはそんな私の表情がしっかり見えていたらしい。「Going home?」「Yes」そんなシンプルなやりとりから、なんとなく会話が始まった。

「つらい時ってあるよね。僕も家族から離れてここで仕事をしている。毎日15時間。最初の数ヶ月は家族に会いたくて恋しくて、妻と子供の写真ばかり見ていたよ。一人で食事をするのも寂しくてね。でも、稼がなきゃ仕方ない。そういう時はね、祈るんだ。明日が今日よりもいい日になるように。つらい思いはなくならないけど、毎日がほんの少しずつ良くなるんだよ。眠る前に、お祈りをして、寂しくて悲しくて、でも祈って眠るんだ。」
「うん。。。。私も楽になるかな。毎日ちゃんと仕事をして、感謝してたらいい日が来るかな」
「来るさ!悲しみやつらい思いは一生続かないんだ。この雨みたいにね。」


その頃は、大事な人との別れを経験して何もかもが悲しく見えていた。
「本当に避けたいものからは、ちゃんと向き合って乗り越えるまで逃げる事はできない」そんなことを学んだのもその頃。一人で知らない街の電車に乗って、音楽を聴きながら窓の外をぼやーっと見たり、目的なくふらふらと街を歩いたり、近くの大学キャンパスに入り込んで湖畔のベンチでサンドイッチをかじったり。そんなふうにして過ごした。東京にいるのがしんどくて、ただ違う場所を見たくて。


そうして、Chicagoからまた成田に戻る時に、この運転手さんの言葉があった。まるで前から用意されていたみたいに。Evanstonというマイナーで小さな街からChicagoまでのほんの短い時間だけど、この運転手さんに乗っけてもらったのは偶然じゃないような気持ちになった。

空港に着いて、荷物をケアしてもらった後に「ありがとう」を言いターミナルに向かいながら、心の中には彼の言葉たちがずっと温かく沁みていた。きっと二度と会わないけれど、きっと何度も思い出すと思う人。もう感謝を伝えることはできないけれど、何度もありがとうと思う人。


旅を続ける人には、ほんのたまにそういった出会いが待ち受けているのだと思う。
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by maikojazz | 2009-05-13 11:53 | 旅先; 北米
いよいよ最終日の金曜日。みんなどこか朝からそわそわ。写真を撮ったり、終わりだねーとハグし合ったり、連絡先を交換したり。

筆記試験は今まで学んだことの復習ではあるものの、「低酸素症」だの「肝炎」だの、専門用語ばっかりが並ぶとくらくらする。テストの前に「テキストを見たり、分からない単語を誰かに聞いたりしながら答えてもいいの?」と私が教官に聞くと、教官は「いいえ。見ていいのは英語辞典だけよ。でも、私はテストの時間帯に大事な電話がかかってくる予定なので、監督ができないの」とウインクしながら微笑んで言う。なんと寛容な!私も笑って「分かりました」と答える。

結局、「問16って、Aでいいの?」「私はAにした」「うん、Aが正解よね」なんて調子でクラスメイト7人は全ての答えを相談しながら、全員が同じ答案を提出。晴れて全員が合格し、午後の料理実習に移ることとなった。





料理の先生はイタリア人だったけれど、話が長くて退屈だった。早く包丁を握らせてよ!という私たちの無言の圧力もものともせず、だらだらとスライドを見せながらお話が続く。

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ようやく実習。渡されたレシピ通りに材料を集め、「機内で手軽にできるアペタイザー」を作成。クラスメイトの中にはシェフの子もいたのだけれど、彼女は自分で大幅にレシピを改善し、そのまま作ったよりも絶対に美味しいであろう一品を披露してくれた。さすが!
切りづらい包丁に、小さなスペースでちまちまと調理をし、あとは楽しみなランチタイム!
飲み物も運ばれて来て、私たちは生花を使ったテーブルセッティングをして試食開始。トローリーに載った各自の料理をお皿に取って、いただきます。

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(Vちゃん、登場させちゃってごめんなさい)





最後の日にふさわしく和気あいあいと食事を終え、教室に戻ると更に近づく終わりを意識する。
「また来年、同じように集まれたらいいね」なんて話しながら、それぞれにハグをしてお別れをする。教官が、私をハグしながら「You're a super star!!」なんて笑ってくれる。1週間を通じて日本人のイメージが変わった、と。大人しくてシャイだけじゃなく、自分から活発に意見を述べる日本人に出会ったのは初めてだと。「じゃ、次はパイロット養成訓練でお世話になるね!」と私も冗談を言ってハグ。






ホテルに戻る前に、パイロットたちがこんな箱の中に入って行く姿を目撃。

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...いいな。 シミュレーターってやつでしょ?面白そう... と思いつつ、お世話になった建物を去る。金曜の夜は、クラスメイトの何人かとその同僚のパイロットたち、スタッフの数人でまた食事とお酒を楽しんだ。あっという間に消えて行くワインを横目に、きっと世界共通で、よく食べてよく飲むのがflight attendantだなあ、と感心してしまう私。




そして土曜日はまた24時間近くかけて日本に帰るべく、ヘトヘトながらも旅に出るのでした。

(終わり)
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by maikojazz | 2009-03-26 16:37 | 旅先; 北米