Private jetフライトアテンダントとして地球のあちこちを旅するMJのつれづれ日記。***すべての文章、画像の権利はMJにあり、無断転載を禁止します。***   お問い合わせはmaikojazz*excite.co.jpまで。


by maikojazz

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初フライト先のモルディブ、教官Litaとふたりだけで8泊... 朝ごはんを食べたら「さて、どうしようか」とのんびり相談。だいたいはビーチやプールサイドで日焼けがてら読書したり、お昼寝したり。Excursionで一日おきくらいのペースでスノーケリングやマーレ行きのツアー、クタバンドスという近くの島に行くツアーなどが開催される。そこで私はスノーケリングに挑戦してみることに。


鼻炎がらみの風邪をひいていたLitaは残念ながら行くのを諦め、私は勇敢にも一人。陽気なイタリア人の若者グループ、静かなフランス老夫婦たちのグループに混じって小型船に乗り込む。30分ほどでポイントに到着。
ローカルのインストラクター(HUMZAという23歳の男の子、わりとハンサム!)が、生まれて初めてなのに一人で来た(勇敢?無茶?な)私と一緒に潜ってくれることに。


何度マスクを付け直しても鼻に水が入って、慌てて水面に顔を出す私にHUMZAが言った。「顔の表情を変えると隙間ができて水が入るよ」−そう、私は興奮と感動のあまり笑顔になってしまい、そのたび痛い思いをして水面に戻っていたのだ。








映画「ファインディング・ニモ」の世界が目の前に広がる。
クマノミは本当にイソギンチャクの間に隠れていたし、しましまのナポレオンフィッシュは珊瑚をつついていた。ペットショップのお魚コーナーで見たことのある美しい魚たちは、ここで本物の生活をしていた。


しばし、泳ぐのをやめてぼやーっと浮かんでみる。
手を伸ばしたら届くくらい、あるいは10m下を、200匹以上の魚が思い思いに泳いでいた。紫に黄色。蛍光コバルトブルー。黒一色。シルバーと緑と青と黄色。大きいのも小さいのも。珊瑚も人間も。 おじゃましてます。こわさないから。ありがとう。







もう一つのポイントは、砂でできた丘が真ん中にある珊瑚礁。ここでもぼやーっと浮いてた私、HUMZAに肩を叩かれて我に返ると、20cmくらいの丸い物体を渡された。なにこれ?表面に星型。あれ、ヒトデ!? 思わずまた笑っちゃって、がぼがぼと水がマスクに入って、私はじたばたと水面に戻る。








ランチタイム。午前中にたっぷり見た光景を興奮冷めやらぬ様子でしゃべる私を、Litaは「よかったねぇ」とにこにこして聞いてくれた。「でね、この後ちょっと休んだら、午後はこのそばでまた潜ろうと思うの」「わお!アンタ本当に気に入ったのね!」



砂浜がある分、視界が悪く潮の流れも強くてへこたれそうになったけど、それを抜けた時の感動たるや! 突然視界が開けて、全長10cmくらいのしましまがあちこちで動いてる。小さなサメが向こうを悠々と横切った。キラキラ光った水面近くを見ると、群れになった小さな青い魚たち。楽園を通り越して、天国に来ちゃったかと思うほどの光景。








遠くまで泳ぐ時は帰り道のエネルギーを残しておくべき、という基本かつ鉄則を、夢中になった私は忘れていた。あやうく溺れそうになり咳き込みながら浜まで戻り、強い波とうねりにショックを受けながら部屋に帰る。


シャワーを浴びて、髪も乾かさずにベッドに横たわっても体が波に揺れてて、気持ち悪い。枕を重ねて背中に。う〜ん、ちょっと頑張りすぎたかな!


そんな、スノーケリング初体験。モルディブが、ますます好きになった。
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by maikojazz | 2009-11-30 16:23 | 旅先; その他
モルディブは、珊瑚礁に囲まれた1200以上もの小さな島が集まって一つの国を形成している。ハネムーンやバカンスにはもってこいの楽園として有名だ。

マーレ空港からそれぞれの島(たいがい一つの島がそれぞれ独立したリゾートとして存在する)に移動するには水上ボートや水上飛行機で。私たちがステイする島はわりとマーレ空港から近かったので、水上ボートでの移動となった。さて、上陸したBandos Island Resortはどんなところだろう。




ボートから降りて白い砂の上を制服のヒール靴で歩き、ホテルのロビーに入る。周りが水着 + パレオだったり男性は水着にTシャツ程度、男性ばかりの従業員は皆同じベージュのサロンのようなものに腰に茶色のベルト状のものを身につけている中で、私たち(黒いジャケットは脱いで手に持ち、黒パンツに白いシャツ、首にはきっちりスカーフ。Pilotsももちろん制服)の登場はあっという間に場違いな雰囲気を醸し出す。汗を拭きながら出された冷たい飲み物を飲み干し、お部屋に案内された。まずシャワーを浴びてさっぱりしたところで、教官のLitaの部屋に電話をかける。「さて、これからどうしましょう?」
「ちょうどランチの時間だから、Captainたちと食事をしようって言ってたの。その後に私はビーチでお昼寝しようと思うから、水着着用でレストランに行くわ」ということで、私も同様に下着の代わりに水着をつけて、Tシャツとパレオでレストランへ。砂のついたヒール靴は出発まで使わないから、お気に入りのHavaianasの草履型ビーチサンダルを履いて。




オープンエアのレストランに行くと、爽やかで開放的な雰囲気とは裏腹に若い方のcaptain Cさんが不機嫌そうな顔でパソコンとにらめっこ。「何かあった?」「会社からのメールで、僕たちだけ明日から別なtripが入ったんだ。このまままずプーケットに行って、その後ニースとロンドン、ここに戻って来れるのは出発の前夜だよ」そう、この仕事は必ずしも予定通りには行かないものだけれど、最も楽しみな行き先のひとつで急な予定変更とは。。。
Litaもジョインしてテーブルに座る。「MJ、私たちはラッキーだと言わなければね。予定通りここに滞在できるんだから」


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ランチの後、Litaと私はビーチへ直行。デッキチェアに陣取って日焼けオイルを塗る。日焼け止めではなく。「あのねLita、私ここで日焼けにチャレンジしたいの」「そうなの。まずはじゃあオイルを塗ったら15分ごとに表と裏を交互に焼いて、今日は1時間で止めなさい。1時間経ったら日陰にこのデッキチェアを動かしましょう。そして明日は20分ずつ、明後日は30分と徐々に時間を増やして焼くのよ」まったく彼女は博識で、何でも的確に教えてくれる素晴らしい教官だ。


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裏、表、つまり背面と腹側を交互に太陽にさらし、日陰に移る。毎日少しずつ。それ以外の時間も常に、滞在中は水着とパレオを纏うだけの、リラックスした日々だ。ここがイスラム教の国だなんて、お部屋の天井にある矢印(メッカの方角をさす)以外では何も感じない。



澄んだ水の表面に太陽が輝き、魚がきらりとその身体を反射させる。

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海もいいけど、時には気分を変えてプールサイドでもごろり。大きな鷺のような、くちばしがまっすぐのペリカンのような不思議な鳥がたたずむと、「どうも、お邪魔してます」という気分になる。

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by maikojazz | 2009-11-24 20:52 | 旅先; その他
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第百回だなんて!細々と綴るこのブログ、見て下さって
本当にありがとうございます。しばらくは「ライブ中継」の
できない状況ですが、今後ともどうぞよろしくお願い致します。
MJ
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初心に返って、この会社での初フライトのこと。

入社して数週間。現地8:00(日本の朝7:00)から始動するオフィスに合わせ、朝起きたらまずスケジューラーからのメールをチェックする習慣ができた頃。

「最新のスケジュールをアップデートしました」というメールの添付fileを確認すると。
Trip1295の欄に私のコードネーム「MM1」。 ということは、それが私の訓練便。シンガポール人crewのLitaを教官に特別編成で飛ぶらしい。8泊10日の長いtripだけど、、行き先はモルディブ、単純往復で滞在中は完全オフ。水着を持っていかなくちゃ!



スケジュールを管理するスタッフに連絡し、まだ会った事のないLitaと電話で「はじめまして」の挨拶をする手はずを整えてもらう。シンガポール航空で9年乗務した後にprivate jetの世界に入ったというLitaの声は明るく、私の心配を「don't worry」を繰り返してくれる優しい人だった。30分ほど電話で仕事内容の確認や他愛のないおしゃべりをしてその日は終わった。


フライト当日。実際に会ったLitaは中国系の、背が高くてさばさばした口調にぴったりのショートカットの女性。一緒に飛ぶ(のちに機上のバイオリン弾き、と称される)captain Hさんと、実は同い年だと後で判明する副操縦士のCさんも、とても気さくに挨拶を返してくれた。これだけで少し不安と緊張がほどける。


私たちが乗務する飛行機に、基本的にFAは1名しか必要とされない。そのため、今回の私の席はジャンプシート。Cockpit crewといえば巡航中のほとんどをおしゃべりに費やす姿しか見たことない(もしこれを読んでいるcockpit crewがいらしたらゴメンナサイ!)...けれどさすがに離陸・着陸時は違う。当然ながら彼らの本領発揮はこの時なのだ。複雑に並んだ機械を前にきびきびと管制塔とやりとりしながら、さあ準備万端。


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深夜の羽田空港。緑と青のランプが機体を誘導し、遠くに見える東京タワーや観覧車に見送られながら離陸。轟音と共に体に感じる懐かしい重力。 しばらくすると、東京湾に浮かぶ船の小さな灯りや、街のネオンが眼下に広がる。 ちょっと感慨深い、新しいキャリアの始まり始まり。


夜中に出発のフライトなので、お客様はサラダとメインだけで食事を済ませ、あとは到着までお休みになるとのことだった。私達もサービス後は食器を洗い、クルー全員の食事を済ませ、あとは寝るだけだった(笑)。9時間48分のフライト。前の会社だったら休めるのはいいとこ1時間半だったけど、Litaは「そうね、じゃあ3時間ずつ休憩しようか」!!!えっ、そんなに寝ていいの!? 本来のFAが座るseatをフラットになるまで倒し、枕代わりのクッションと毛布を用意して、ギャレイとの空間を遮るカーテンを引く。余計な灯りが消えたその空間で、窓の外をふと見るとオレンジの光が地平線を輝かせ始めていた。


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モルディブに着いてから、お客様は「フルーツだけ食べようかな」ということで、地上で朝食サービス。これも今までの概念を覆す新しいサービスだ。
「Enjoy your stay!」と降りて行くお客様を見送った後、FAは機内の清掃と不要な食料の破棄。「サングラスは持ってきた?」「もちろん!」「外はまぶしいからかけたほうがいい」ということで、機内から降りる4人のcrewは全員サングラス着用。がらんとした早朝のモルディブ・マーレ空港。地上係員に先導されて入国審査を済ませ、外に出ると雨上がりの瑞々しい空気と咲き乱れる南国の花たち、そして私たちが滞在する島へのジェットボートが待っていた。

ボートに乗り込むとすぐ「今回の訓練便で気づいた点や改善すべき点があったらアドバイスを下さい」と(A社の新人時代と同様に)真面目に聞いた私にLitaは半ばびっくりしたような顔で「ないわよ」と笑う。「滞在中に、ビーチででもcateringの仕方を教えるわ。出発の2日前にはリゾートのシェフとミーティングをするから、その時にも同席してね。それだけよ」


20分弱ほどで到着した小さな島。ヤシの木が生い茂り、珊瑚が砕けてできた白い砂が涼しげ。さて、初モルディブでの滞在が始まる。

(次回に続きます)
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by maikojazz | 2009-11-17 16:14
フライトで色々な国に行く時にまず何を思うか。
仕事の電話やスケジュールの変更を気にせずに半日ほど過ごせる時は大概、博物館やその国でしか見られない芸術を見に行くことが多い。文化の広がりと、派生する芸術。奥が深くて面白い... でも、ほんの数時間で堪能できる楽しみといえばやっぱり現地ならではのお買い物だ。



甘いものが好きな私はフライトの行き先が分かると「あ、あの店の○○が食べられる」と、だいたい食べ物を思い浮かべる。それから雑貨。化粧品や文房具、あるいは入浴剤や歯磨き粉といった日常の消耗品。New Yorkに、となるとだいたいこんな感じ。



航空会社のcrewだったころはJFK空港に発着ということもあり、マンハッタンの真ん中にあるホテルに宿泊できたけれど、Private jetの乗務員になってからはお隣のNew Jerseyに宿泊だ。New Jerseyには世界でも有数の巨大なprivate jet専用のTeterboro空港がある。ホテル脇からバスに乗って、混雑がなければ20分弱。トンネルをくぐったらマンハッタンだ。Port Authorityという大きなバスターミナルに到着。このターミナルはBroad Wayのすぐ向かいにあるので、ターミナルから一歩出ればすぐ、歩いてマンハッタンを堪能できる。




ランチはコリアンタウン(5th & 6th avenueと31-36 streetの間くらい)で食べる事がわりと多い。「Gahm Mi Oak」はお気に入りなので、だいたいここでソルロンタンやチヂミ?パジャン?を頂く。
http://nymag.com/listings/restaurant/gahm-mi-oak/



または、SOHOのメキシカン「Dos Caminos」で。注文が来てから作ってくれるワカモレは最高だ。ガラス張りになったワカモレ作成専用のスペースで、アボカドやコリアンダーを刻んでくれるので気分が上がる。ムードも抜群で、昼夜問わずにおしゃれな人たちがmojito(これも最高に美味しい!)を傾けながらおしゃべりしている。
http://www.brguestrestaurants.com/restaurants/dos_caminos_soho/index.php






そして、滞在中に必ず一度は行くベーグルやさんがある。朝ごはんや、ちょっと小腹の空いた時にだけではなく私の場合はお持ち帰りも。その後のtrip中に機内で自分のおやつとして、クリームチーズとジャムを塗って食べたりする。そのまま日本に帰れる時はたくさん買って、帰国後に個別包装して冷凍すると、長く楽しみが続くからうれしい(笑)。
http://www.ess-a-bagel.com/






そして、おなかが満たされたらお買い物。
NYではいつも、5th avenue chocolatiereの生チョコを買う。もともとは働いていた航空会社のビジネスクラスでサービスしていたもので、つまんでみたら美味しくって夢中になってしまった一品。
http://www.1800chocolate.net/

日本でも売っているので、興味のある方はぜひ。
http://www.5thavechoco.com/




そして私が10年来も浮気せずに使っているKiehl'sのリップバームをまとめ買い。他にもボディーソープ(好みで様々なタイプがある。MJはマンゴーやグレープフルーツ、ラベンダーが好き)と、ココナツの香りがなんともうきうきするシャンプーと、オリーブオイルがしっとりするヘアマスクも長く愛用している。日本には2年前くらいに、新宿伊勢丹に入ったらしいけれど、割高なのだろうなー。
http://www.kiehls.com



その他にもSaks 5thやHenri Bendel、日本でもおなじみのBarney's New Yorkといったファッションのトレンドが集まったデパートを歩いてみたり、その中にあるカフェで一休みしたりというのも楽しい過ごし方。一人の時には本屋さんでぶらぶらするのもいい。日本では売っていないような小説を探したり、アートの本をめくる。(アート本は重いから、買わないことが多いけれど)





都会の雑踏に疲れたらCentral Parkを散歩するのもいいけれど、教会に入ってみるのもいい。5th avenueの51st streetあたりにはSt. Patrick's大聖堂がある。重い扉を押して、後ろのほうにこっそり座り、祈ったり荘厳な内装を見たりしなくても目をつむってみる。時差でつらかったら数分間くらい、そのまま寝ちゃってもいいかも!? なんて、ちょっと不謹慎かもしれないけれど... 教会は広い意味で心の平穏を得る場所なのだと思う。実際、その静けさや清らかさに身を置いてみるととても安らぐのが分かる。



そうそう、最後にまた食の話題だけれど... 便利なのがあちこちにあるデリ。野菜不足になりがちな時にも、時差で変な時間におなかが空いた時のために買っておくと意外にぺろりと食べてしまう。計り売りで、中国や韓国出身のオーナーが24時間営業しているデリなんかは本当にありがたい。



というわけで、New Yorkの過ごし方をご紹介でした。
リンクの付け方が分からず、URLの貼り付けでご勘弁を。。
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by maikojazz | 2009-11-09 20:09 | 旅先; 北米