Private jetフライトアテンダントとして地球のあちこちを旅するMJのつれづれ日記。***すべての文章、画像の権利はMJにあり、無断転載を禁止します。***   お問い合わせはmaikojazz*excite.co.jpまで。


by maikojazz

<   2010年 01月 ( 4 )   > この月の画像一覧

日本に乗り入れる航空会社を見る限り、Los Angelesといえば到着する空港はLAX、つまり一番大きな国際空港だ。しかし私たちが北米内をぐるぐるしながら国内線としてLA周辺に入るとき、その到着候補は複数だ。LAXの他にSanta Monica, Burbank, Ontario, Van Nuysなどなど。もちろん、規模の大小や条件があるので全ての飛行機が全てを利用できるというわけではないけれど。


f0183347_16561393.jpg



LAXではユニークなサービスで有名なSouthwestの飛行機がちょうど離陸するのを見た。
Southwestといえば、叔父が仕事で米国に行った際に面白そうだから乗ってみたら、搭乗して頭上の荷物入れを開けたら「こんにちは〜」とスチュワーデスが笑顔で出てきたり、機内アナウンスで「周りのゴミは自分で拾ってくださいね。なにしろあなたたちは格安のSouthwestに乗ってるのですから」と明るく告げられ、周りの乗客は「あっはっは、仕方ないなあ〜」とちゃんと拾っている姿が印象的だった、と聞いた事がある。すごいエアラインもあるのね。乗ってみたい気もする。



そうそう、話を戻そう。この時のtripは、羽田からLAXに乗り入れて次の日にMontereyを日帰りで訪れ、その帰りはVan Nuysに入るというものだった。私にとってVan Nuysといえば... 楽しみがふたつ。ひとつは、宿泊ホテルのすぐそばにNordstromというデパートと、そのアウトレットのような存在のNordstrom Rackがあるので、たとえステイ時間が短くても歩いてお買い物に行ける事。私のジーンズのサイズをrackで探すのは難しいけれど、True religionやSevenを見つけると嬉しくて、つい試着に走ってしまう。その他にも、歩いてDVDなどが売っているお店やちょっとしたファストフードのお店が並ぶエリアがあってありがたい(まあ私はファストフードは滅多に食べないけれど)。






もうひとつは、アメリカのprivate jet業界では珍しい日本人のcaptain、Sさんに会う事。
実はこのVan Nuysに滞在することも一日前に決まったばかりだったので、だめもとで一応携帯を鳴らしてみた。すると、幸運な事にちょうど私たちが到着する日に仕事がオフになって、お会いできるという。


JAZZの好きな私たちなので、彼の行きつけのJAZZバーで軽く食事をしながらJAZZを聴こうという彼の提案にありがたく乗り、車でお出かけ。到着したのは、長い歴史を持ち、地元の人々に愛されているのが雰囲気で分かるような心地の良い場所だった。


何気なくジンジャーエールを頼んだら思いのほかそれが美味しくて、何杯もおかわりしてしまったのも良い思い出だけど、ここで書きたいのは何よりもJAZZのライブのレベルの高さ。NYのBlue noteやJAZZの街シカゴでもプレイしているようなレベルのミュージシャンたちが、気持ち良さそうに力の抜けた演奏をしている。

f0183347_1734960.jpg



f0183347_1782334.jpg



やっぱりJAZZは楽しくないとね。アドリブを互いに楽しむような感じで、ステージ上のみんな笑顔で演奏する彼らを見るのは私たちも楽しい。




Sさんとは日本のprivate jet業界の話や私の仕事内容、プライベートなどなどゆっくりと話し、充実した時間を過ごした。心で話ができる友人は、どこにいても久しぶりでもすぐにまた打ち解けることができる。







Los Angelesのまんなかでうきうきするのも、Santa Monicaの浜辺を歩いてモールに行くのもいいけれど、Van Nuysでこんな風に過ごすのもいい。



つかの間の息抜きしてをまた私たちは、次のフライト先に飛んで行く。米国の広大な大地を眼下に臨みながら。

f0183347_17134336.jpg

[PR]
by maikojazz | 2010-01-26 17:16 | 旅先; 北米

第百九回 不思議な虹

以前にもここで紹介したかもしれないけれど、フライト中にまんまるの虹を見つけることがある。
航空会社で働いていた時はなかなか空をゆっくり見る時間がなかったり、夜中のフライトだったりして、もしかしたら存在していたのを見逃していたのかもしれない。それに見つけたとしても、撮影するカメラを携帯することがとても難しかった。(厳しい先輩に目撃されたら注意され、更に上司に報告されてしまう!)Private jetではキャビンには私一人のことがほとんどだし、もしpilotたちに目撃されたとしても優しい微笑みで「いい写真、取れた?」だろうな、と確信できる。




こんなまんまる。
f0183347_17282929.jpg




もしかしたら飛行機の何かを反射しているのかしら?
窓ガラスに映っているだけで、本当にはないものでは... とも思いつつ、他のお客様に「丸い虹がみえるんだけど!」と驚いて声をかけられたりもしたし。謎だ。



そんなフライト、羽田から某ハリウッド女優の乗ったprivate jetとほぼ同時刻に離陸して同じLos Angelesへ。その時のお話は来週へ続きます。
[PR]
by maikojazz | 2010-01-19 17:32 | 旅先; その他

第百八回 Moscow, Russia

モスクワのDomodedovo(ドモジェドヴォ)空港に到着したのは、ちょうど車の渋滞が一番激しいと言われる金曜日の夕方だった。空港から1時間半以上かけてやっと到着したモスクワの街。「金曜日の夜だから、皆中心に行くんだよ」(?)と、私たちと飛行機をケアしてくれてるハンドラーさんが説明してくれる。それにしても... 信号も横断歩道もほとんどない(歩行者は皆、地下通路を通らなければならない)3車線が、びっしり車で埋まって動かないなんて。



f0183347_13102184.jpg







そして大都市モスクワにはまだ電線がこうして頭上を走っている。これがなかったら絶景!というポイントもあるのに、もったいない。ほら、ここも。偶然に道路標示の矢印の先から虹が出ていたシーン、けっこういいのに電線が...。

f0183347_17491352.jpg






あまりにも着かないので我慢の限界、と途中でトイレ休憩を申し出た私。
なぜか運転手さんはすぐには止まってくれず10分ほど更に走って「Japanese...Restaurant...。」ええ〜、別に日本人だからといって、ここじゃなくてもいいですよ!と思いつつ、爆笑するpilotたちを後に、レストランへ。でも運転手さんの優しい心遣いに、車に戻ってスパシーバ!と言うと彼は「Ahhhh、ファイン。」と照れていた。






ようやくバスはホテルに到着。ほっとするもつかの間、チェックインの時「ホテルに滞在中はパスポートを預かります」と言われる。なぜ?どうやらビザが本物かどうか確認が取れるまでは返してくれないようだ。Captainが代表で交渉。「私たちはcrewなので心配ありません。さきほど空港でcrew用のインスタントビザを申請して発行してもらったばかりなので本物です」と。ちょっと緊迫した空気のなか、ロビーで30分ほど待機しても埒があかず...。結局、お部屋に通してもらってから1時間後にまた下に降りて、マネージャーらしき人と話をして返してもらえることに。ロシアもなかなか思う通りには事が運ばない。






次の日。疲れて眠ってしまった前の晩からほとんど何も食べていなかった私はおなかがすいて目が覚めた。さっそく街をお散歩、と思いつつ仕事のお買い物もしないと〜、と思い直してホテルのコンシェルジュでスーパーマーケットの場所を聞き、まずは必要な物品のお買い物。


途中で迷う方向音痴な私。。。ふと見上げたらまさに行こうとしている場所の案内が。ちょっとだけロシア語が読めてよかった。

f0183347_13373095.jpg




このスーパーマーケットがとても近代的で豊富な品揃え!デリのお惣菜もパンも美味しくて、機内でお客様に使うカクテルナプキンも素敵な模様がいっぱい。おみやげになる小さなお菓子や調味料も一緒に買って、うきうきホテルへ戻った。






この日は一日オフだったので、Captainたちが「赤の広場に行ってみないか」と観光に誘ってくれた。しかし... この買い物の後になぜか体調を崩してしまった私は泣く泣く彼らを見送り、ホテルで休息することにした。なので、観光の写真はなくって残念。せめてスーパーマーケットのそばで見つけた舞台広告?のようなものを。



f0183347_17484449.jpg

[PR]
by maikojazz | 2010-01-12 17:52 | 旅先; 東ヨーロッパ
(前回からの続きです)

その地下鉄に乗っていればそのまま終点のピレウス港まで一本で行けるはず。私は周りの人たちをさりげなく観察したり、ギリシャ文字の駅名と脇に付いたローマ字を比べて読む練習?をしたりしていた。


あと一駅で終点、のとある駅。停車前から何度かギリシャ語の車内放送が流れ、いざ停車すると一斉に乗客は降りて行く。「???」何も分からずに車内に残ってみるものの、いっこうにドアがしまる気配もない。なんだかおかしいなあ、と思い何となくホームへ降り立った。そして向かいに止まっていた電車の車両に乗り換えてみる(無謀)。こちらも動く気配なし。なんなのだろう?


その時、ドアのそばにいた青年がたどたどしい英語で「ここが終点」と教えてくれた。「あら、そうなの?私はピレウス港に行きたいのだけれど」と返した私に彼は「... 工事。...故障。」こんな感じで単語を並べ、ピレウス港に最寄りの駅が閉鎖してしまったということを教えてくれた。なにげなく一緒に階段を上り、一緒に改札を出たところでその青年は「同じ方向に行くから、バスに乗ろう。この切符でバスにも乗れるから」とバス停に誘導してくれた。


この時にもちょっと警戒はしていたものの、私たちの周りにもたくさんの乗客がバスを待って行列を作っている。どうやら本当に電車はピレウスまで行かないので臨時のバスが出ている模様。長い行列の後に3台目のバスにようやく乗り、話をしながらピレウス港を目指すことにした。


彼は「ピレウス港の近くにあるレストランで働いているから、同じバス停まで行く」ということ、大学で英語を勉強したことなどを話し、私は日本から来てヨーロッパを回っていることなどを話す。私よりも片言の彼のために、ゆっくりはっきりと発音し、何度か努力しても分からない言葉は「まあいいや」と笑って済ましながら20分ほどバスに揺られた。


「本当にありがとう、助かったわ」と、バスを降りたその場所でお礼を言った私に彼は「いいんだよ、ほらあっちに見えるのがピレウス港だ。入り口で行き先を言えば何番の停留所って教えてくれるからね。じゃ、良い旅をしてね。さよなら」と、ナンパするでもなく(笑)あっさり手を振って私を見送ってくれた。 ...なんて良い人なんだ、ギリシャの人たち!






あらかじめ取ったエギナ島行きの船のチケットに書かれた出発時刻ぎりぎりでピレウス港に到着、走って船に乗り込んだというのに、、、その後15分くらいしてようやく出発する船。ヨーロッパ時間がここにも流れていた(そしてこれは後に何度も経験することになる)。


カメラ片手に外に出て風を受けながら周りの風景なんかを撮影、髪がぐしゃぐしゃになりながら中に戻る。ギリシャ文字の書かれたミネラルウォーターの大きなボトルからそのまま飲む。1時間弱で、お目当てのエギナ島へ到着。

聞くとこの島には車がないそう。おじさんが「バイクレンタル。12ユーロ」とか、「ロバの馬車で観光しないか」と到着した観光客たち相手に商売を始めるなかで、私はまずおなかがすいたので市場のほうへ歩いてみた。適当なカフェでシーフードがぎっしり詰まったサンドイッチをつまみ、たくさんの猫がうろうろするのを喜んで見つめながらこじんまりした住宅街を歩いては写真を撮った。普通のおうちの柵にたくさんのタコが干されているのにびっくりしたり、逆に東洋人の女が一人で歩いている姿を珍しく見つめられたりしながらお散歩する。学校があったり、ちいさな商店でガムを買ったり。白い壁に、青いドア。


たまたま入った土産物やさんで、「このあたりで取れるスポンジ」つまり海綿を10個買うから、と値引き交渉。またこの島はピスタチオがよく取れるということで、ピスタチオもたくさん買った。
海辺に面したオープンカフェで、地元のおじさん数人がボードゲームに興じる姿があった。挨拶して近づいてみると、小学6年生の時にはまったバックギャモンだ。彼らはお金をかけて勝負していたけれど(笑)。




船の出航まで少し時間があったので、海に足をひたしてみた。透明な、ゆらゆらした水面をわざとばしゃばしゃさせる。近くにある教会は、丸いかたちの屋根。なんだか名残惜しいな、と歩きながら小さな町を見渡す。港に着くとまた、ロバをひいたおじさんが同じ格好で木陰に寄りかかって、ピスタチオを食べていた。本物ののんびりした時間が、そこにある気がした。



また船に乗って、(今度はピレウス港の最寄り駅からちゃんと地下鉄が出ていた)地下鉄を乗り継いでホテルに戻る。受付のおじさんに「エギナ島に行ってきた」と話して小さなピスタチオの袋を渡す。

数分後、部屋に内線電話が来た。「申し訳ないけれどもう一度出てきて」... 宿泊客を呼び出すとは、とちょっと不審に思いながら受付に行くと、「ピスタチオのお礼」と、ギリシャの絵はがきセットと近所のスブラキやさんの割引チケットをくれた。そういえば晩ごはんがまだだったなあ、と思いその足でスブラキを食べに行って、一人でテーブルにぼんやりと座り、気づいた。


ギリシャの人たちは本当に優しいんだ、と。
[PR]
by maikojazz | 2010-01-04 17:41 | 旅先; 東ヨーロッパ