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Private jetフライトアテンダントとして地球のあちこちを旅するMJのつれづれ日記。***すべての文章、画像の権利はMJにあり、無断転載を禁止します。***   お問い合わせはmaikojazz*excite.co.jpまで。


by maikojazz
ある時のフライトで、ロシアのある地からニュージーランドのRotoruaまでというルートがあった。
それまでニュージーランドに行った事はなかったので、ちょっとうきうきしていた。Rotorua空港に降り立ち、お客様を見送った後に私たちcrewも入国審査をする。そして、飛行機をそこに停めて一泊することができなかったためにそのまま機内に戻り、すぐそばのAucklandに移動。きっと成田ー羽田間と同じくらいの、短い距離だ。それまでいらしたお客様の代わりに搭乗するのは、Rotoruaでお客様と飛行機のハンドリングをしてくれたJさん。元々の住まいと勤務先はAucklandなのだけど、Rotorua空港が手薄なためプロペラの付いた小さなターボプロップ機で駆けつけてくれたのだ。

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親切でfriendlyなJさん、初めて会ったのにそんな気がしなくて不思議だ。実際、世界の何カ所かにいる「初対面でなぜか気が合う人」の一人だ。台北のハンドラーRさんやドバイのハンドラーHくん、バンクーバーのケータリング係のNちゃんもそうだ。

そのJさんと私は、キャビン中ほどのダイニングテーブル席に向かい合って座り、Aucklandまでのフライトの間ずっとおしゃべりをする。日本人のprivate jet crewに会ったのは初めてというJさんは、これまでに私が行った場所で最もexcitingだったのは?とか、この飛行機は最高どのくらい飛べるの?など質問攻め。私もそれに答えつつ、Aucklandの生活やRotoruaにいるマオリ族のことなどを聞いた。


Aucklandに着いてからGuamに戻るまではまたフェリーフライト(お客様なしの飛行機とcrewだけの移動)なので、ミニマムレストが適用される。悲しい事に観光などは一切できない。Aucklandの空港オフィスでcrew mealだけをオーダーし、コーヒーを飲みながら思い出した!
「そうそうもう一つ、マヌカハニーを買っておいていただけますか?機内の蜂蜜はRotoruaの検疫で取られちゃったの」




マヌカハニーとは、ニュージーランドで自生するマヌカ(オーストラリアではティーツリーと呼ばれる)の花から取れる特別な蜂蜜だ。抗菌作用があるので、普通にヨーグルトに混ぜたり飲み物に溶かして使う以外にも、のどが痛い時にそのままなめたり傷口に塗ったりする。実際、口内炎ができた時にマヌカハニーを塗っていたら半日で痛みが取れた。日本で買うと高いしGuamにはそんなしゃれたものは売っていないので、ここAucklandでお買い物を依頼。「お易い御用だよ!」とJさんは微笑んでくれる。







 次の日の出発時。Crew mealとマヌカハニーを受け取り、機内で出発準備をしていたら。トントントンと誰かがステップを上がってきたので見るとJさんだった。「Hi MJ, 準備は順調かな?これ、あなたのフライトが楽しくなるように」と小さなかわいらしいブーケを差し出してくれる。「え、私に?ありがとう!」ちょっと感動。今までそんな風に、お客様へではなく私のためにお花を用意してくれるハンドラーさんには会った事がなかったから。もう〜、Jさんがあと10歳若かったら好きになっちゃうかも!


おかげで?そのフライトはpilotsに「お花をもらったんだって?もてもてだな〜」とからかわれながら最後まで浮かれ気分。観光できなかった街でも、そんな人との関わりが暖かく印象づいて「また訪れたいな」という気持ちになってしまう。また、いつの日か。
# by maikojazz | 2010-03-02 08:56 | 旅先; オセアニア
美しい街、Brightonに戻りましょう。

小石でできている浜辺には、メリーゴーラウンドもある。留学していた時に、ホストファミリーの孫が小さかった(確か3−4歳だった)ので、一緒に乗ったような気がする。

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海辺のメリーゴーラウンドなんて、あまりにも美しくて... 何度も訪れたし、連れていった友人や同僚たちも「これは... いいね!」と感動したり写真を撮りまくったりしてくれるのが誇らしい気分にもなる。






もうひとつ、美しいのがRoyal Pavilionと呼ばれる建物。

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(夕暮れの写真ですが、綺麗なのは分かって頂けるかな)

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これは、GeorgeⅣ世が建築させた、外側はインド風、中は中国風の瀟酒な館だ。

いまだにリンクの付け方が分からないので(すみません 笑)、こちらに参考URLを。
http://www.brighton-hove-rpml.org.uk/RoyalPavilion/Pages/home.aspx





裏側に回ると芝生の大きな庭がある。天気の良い週末なんかは大人気!
気をつけないと、たまに犬の落とし物が... ここで一度、誤って踏みつけたトラウマ。笑

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またある時は浜辺でゆったりサンドイッチでも食べて、お店を見たりThe Lanesと呼ばれる、迷路のように細かく巡らされた路地に迷い込んでみるのも楽しい。とにかくこの寛容でセンスがよくて、学生もアーティストも多いこの街で一時期を過ごせた私は幸せだと思う。留学が終わっても何度も訪れてしまう魅力、少しはご紹介できただろうか。
# by maikojazz | 2010-02-22 14:56 | 旅先; 西ヨーロッパ
色々な意味で開放的なBrightonのビーチでは、お土産屋さんでもユニークなカードが売っている。


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「年は取るかもだけど成長はしないのよね」的な。。


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「聞こえないわけじゃないの、無視してるだけ」とな。。。

どちらも、中年以降のおじさんがワイフに向かってこっそり言ってそうなフレーズ。
ちょっと皮肉な冗談が好きなイギリス人のユーモア、私もけっこう好きです。。





そんなBrightonで年に何度か、Fun runと呼ばれるマラソン大会のようなものが開催される。
これは仮装パレードの延長?みたいにふざけたものが多い。


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このくらいならいけど、ちょっとこれは...という裸同然の体いっぱいに水色の塗料を塗った人もいたりする。微妙なので、写真は載せないでおこうかな(笑)。





クリスマスの時期には、Father Christmas(サンタクロースのことを、イギリスではこう呼ぶ)の格好でfun runをする。こうしてイベントがたくさん開催されて見物客もたくさん訪れるBrightonって、楽しい街だとつくづく思う。地元の人だけでなく近郊都市からも訪れる人がいるわけだから、経済的にも効果があるだろうし。

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これとはちょっと違うけれど、「車をなくそうキャンペーン」?の時は、なぜかみんな裸で自転車に乗ってデモのようなことをしていた。




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こんなにたくさんの人が裸でいたら、恥ずかしくないかも。でもなぜ裸?
こうして考えると、こっちの人たちは裸になることが好きなような...



はめを外さないように?ちゃんと警察がところどころで待機。

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というわけで、次回は「美しい街Brighton」のご紹介に戻ります。
# by maikojazz | 2010-02-15 13:11 | 旅先; 西ヨーロッパ
大学3年の時にちょっとの間、住んでいた街のことをご紹介。


Londonから快速電車で30分ちょっと南下すると、HoveとBrightonという海辺の街がある。
ここの浜辺は砂ではなく、小石でできているので波打ち際に行くと「カラカラ.... 」という、何とも言えず美しく優しい音が聞こえる。長く座ってるとお尻が痛くなるのも特徴だ(笑)。



夏のビーチはこんなふうに、Londonや近くの街からも訪れる人でいっぱい。

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そしてこの海辺のハイライト?として、pier(桟橋)がある。
以前はもっとたくさんあったのが、今も使われているのはBrighton Pier一本を残して廃墟状態なのが残念だ。


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まあ廃墟もそれはそれで、雰囲気のある写真が撮れるスポットだったりもするのだけど。

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Brightonはこの海辺に象徴される独特の開放感が有名で、浜辺にステージを設置して波音と風をスパイスに、バンドのライブがあったり、ゲイパレードがあったりカーニヴァルがあったり。アーティストが多く住むエリア(そしておしゃれなバーも!)あってとても楽しい。そのひとつ、fun runと呼ばれるビーチサイドのマラソンを、次回にご紹介。
# by maikojazz | 2010-02-09 14:19 | 旅先; 西ヨーロッパ
Parisには思い出がありすぎて、そして思い入れが深いので今まで書きたくてもまとまらずに書けなかった。けれど、溜め込んでもなんなので少しずつ書いていこうかと思う。



Parisに行ったら必ず買うものがある。

それは、大好きなショコラティエール「Jean-Paul Hevin」のチョコレート。
日本にも数カ所あるけれど、私のこのお気に入りは日本には売っていない。

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本名?は実は分からないのだが、4種類のチーズの味と香りを閉じ込めた中身をダークチョコレートで包み、更にそれぞれ違ったハーブやナッツを表面に少量落としたものだ。

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昔からチョコレートの大好きなMJで知られていたけれど、これを食べてからはチョコレートの概念が変わってしまったくらい、とにかく美味しく官能的で口にするたびに感動を呼ぶ食べ物。大人のチョコレート。本当はブログに書かず秘密にしたいくらい、大好きだ(笑)。



これをちょっぴりかじって、シャンパンをぐいっと...。その感動たるや。ちなみに赤ワインにも、夜景にも合う(笑)。


Jean-Paul Hevin(ジャンポール・エヴァン)
Paris市内に数店舗あるので、もしパリに行って愛する人へのお土産に迷ったら、ぜひ。
# by maikojazz | 2010-02-02 16:32 | 旅先; 西ヨーロッパ