人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Private jetフライトアテンダントとして地球のあちこちを旅するMJのつれづれ日記。***すべての文章、画像の権利はMJにあり、無断転載を禁止します。***   お問い合わせはmaikojazz*excite.co.jpまで。


by maikojazz
インド人街のことを書く前に、ひとつ印象的なお話があったのでご紹介。
(って、まるで2か月半のブランクなど存在しないかのように書いている私をお赦し下さい)



ある時にタクシーに乗り、ふと運転席の脇を見るとアラビア語のロゴ?のようなものが大きく貼ってあった。ちょっと気になって「それは、アラビア語?なにかのモチーフですか?」と運転手さんに聞くと「あぁ、私はムスリムなのでね。これはアッラーの教えを忘れないためのマークだよ」との答え。

「そうでしたか。」「私はもう三度もメッカに行ってるんだよ。メッカは知ってるよね?」「はい。一生に一度は必ず訪れたいイスラム教の聖地ですよね。よく知らないけれど、ラマダンなども大変なことでしょう」
私が何気なくそういうと、彼は「僕が思うに。ラマダンは素晴らしいことだと思う。一年に一か月くらい、昼間に食べられなくたっていいんだよ。夜が来れば食べられるのは分かっているし。空腹を感じることで、普段自分がどんなに恵まれているか、昼だけじゃなく夜だって食べられない人たちがどう感じているかを体感できるんだから。そうすれば、道端でおなかを空かせて座り込んでいる人を見た時に躊躇せずお金をあげられる。イスラム教は僕にとって、そういう分け与える事やつらい気持ちを理解する気持ちを教えてくれるよりどころなんだ。」と、何のてらいもなくそう語った。


うん。本当に、そうだと思う。かといって、自分がイスラム教に入教しようとか、そういう風に思った訳ではないのだけど。宗教によって、または宗教関係なくとも、自分の欲を抑えて恵まれない他人を思うことに共感した。それだけでも、Singaporeに来てよかったと思える。

こうやってほんのたまに、思いがけないメッセージを受け取れることを幸せだと思いたいな。
# by maikojazz | 2011-10-09 18:10 | 旅先; 東南アジア
(すぐに続編を書くつもりが... 毎日ちゃんとチェックして下さる皆さんすみません!)
シンガポールの中華街、つづきです。
********



神社だったり小さなお供え台やお地蔵さんだったり。身近に神様がいるっていう感覚は日本人にもあるから、アジアのこういうのをみると何となくほっとする。
第百四十二回 China town, Singapore -2-_f0183347_13131025.jpg




雨のせいかな?雰囲気の素敵な小道。
第百四十二回 China town, Singapore -2-_f0183347_13151091.jpg




ここからほんの少し歩いたところにあるのが、スリ・マリアマン寺院。一気に南インドまで来たような錯覚に陥る、魅力的な場所だ。ちなみにここに初めて来たのは22歳。その時に受けたカルチャーショックのような心地よい衝撃?を思い出した。
第百四十二回 China town, Singapore -2-_f0183347_13162440.jpg

第百四十二回 China town, Singapore -2-_f0183347_13163975.jpg




天井の壁画がまた、色鮮やか。
第百四十二回 China town, Singapore -2-_f0183347_13164999.jpg




ここにいる人たちの生活には欠かせない、祈りの場所。シンガポールは、面白い。中華街の中にインドの寺院があり、モスクがあり、また逆にアラブ人街にも中国系寺院があったり。混沌とした中にも微妙な住み分けがあって。Orchard road(一番の目抜き通り)にいては決して分からないこの面白さ。だからこの国が好きなのかもしれない。





そして中華街散策の終点、China Town駅から地下鉄に乗って、さて今度はどこへ行こう。
第百四十二回 China town, Singapore -2-_f0183347_1317113.jpg

# by maikojazz | 2011-07-29 13:27 | 旅先; 東南アジア
その日の朝ごはんは中華街で食べたい、と起きてから思いついた。
急いで着替えて準備をするとホテルのコンシェルジュで地図をもらい、「だいたいこの辺りならきっとお粥が食べられるよ」と聞いてタクシーに乗り込んだ。

タクシーの運転手さんは中国系。とても気の良い方だったので他愛もないおしゃべりを繰り返し、到着間近に朝ごはんを中華街で食べるプランを話すと「僕がよく行ってたお粥屋さんを紹介しようか?雨だから歩くの大変でしょ」... こうやって、地元のレストランと癒着してお客さんを紹介し、マージンをもらう人ってけっこういるからなぁ... うぅむ。


でもここは彼を信じてみよう。「オーケー、そこに連れてって」。そして、降りたのがこちら。
第百四十一回  China Town, Singapore_f0183347_82619100.jpg


あ、美味しい予感がする。


お店の構えや雰囲気を見れば何となく「ここは美味しいだろうな」が分かるものだ。
このお粥屋さんはもう、その「美味しいだろう」ムード満載だったので、タクシーの運転手さんを疑った自分が早くも恥ずかしくなった。ここは彼のおすすめの海老粥を頼もう。
第百四十一回  China Town, Singapore_f0183347_8293220.jpg




あぁ、神様ありがとう!運転手さんありがとう!な気持ちになるようなお粥だ。
間違いなく、生まれてから一番美味しいお粥だったと思う。
ゆっくり丁寧に煮たお粥の中に、濃厚に海老のだしが溶け出していて... ひとくちひとくちを口に運ぶたびに「美味しい〜っ!」と、笑っちゃうくらい。1.5人前?くらいの大きなボウルだったけれど、もちろん完食。おなかが満たされるのと同時に心も幸せいっぱいになる朝ごはんだった。





ほわんとした余韻に浸りつつ、雨の中華街を散策することに。お店はまだ準備中やクローズが多かったけれど、雰囲気は楽しめるだろうから。
第百四十一回  China Town, Singapore_f0183347_8371136.jpg



ここの建物はみんな雨をよけて歩けるからいい。
第百四十一回  China Town, Singapore_f0183347_8385755.jpg






ここはもう開店していた。乾物やさんかな?
面白いものを見つけた。羅漢果だ。
第百四十一回  China Town, Singapore_f0183347_8404296.jpg


第百四十一回  China Town, Singapore_f0183347_8413926.jpg







歴史を感じる重厚な建物の中に、斬新なデザインの会社看板。こういうギャップがそそる。
第百四十一回  China Town, Singapore_f0183347_8433286.jpg


第百四十一回  China Town, Singapore_f0183347_8431460.jpg


(写真がいっぱいになってしまったので、近々続きを書きます!つづく!笑)
# by maikojazz | 2011-07-10 08:44 | 旅先; 東南アジア
私にとって、急に数日空いた時にふと行きたくなるのは、遠すぎず近すぎずのシンガポールやタイだ。
一昔「アジアごはん」なんてフレーズがコンビニのCMで使われていたけれど、私はアジアごはんが大好き。毎日フレンチやイタリアンはちょっと飽きるけれど、アジアごはんなら飽きない自信ある!笑
(ごはんレポはまた次回以降にお伝えします...)





多国籍文化がとにかく楽しく感じるシンガポールは、永住権を持つ人口の75%が中国系、14%がマレー系、9%がインド系だそうだ。なので公用語も4つある。実際現地にいれば気づくが、シンガポールにいるインド系の人はデリーなど北部で普及するヒンディ語を話す人々ではなく、東南インドで広く普及するタミル語を話す人々が多いので、公用語もタミル語だ。



例えば地下鉄の表示にも英語、中国(北京)語、マレー語、タミル語の四カ国語が表示されている。

第百四十回 Singapore trip -1-_f0183347_225374.jpg


第百四十回 Singapore trip -1-_f0183347_22525044.jpg


第百四十回 Singapore trip -1-_f0183347_22523255.jpg




とは言え、若い世代はほとんど皆が英語を話すらしい。多くの観光客でにぎわうOrchard road辺りでも表示は大概英語のみだった。

(正しいことをしよう!ゴミを捨てよう!と訴えるお洒落なゴミ箱)
第百四十回 Singapore trip -1-_f0183347_23164841.jpg




個人的にツボだったのが「Press for Green man」という押しボタン式信号の表示。
第百四十回 Singapore trip -1-_f0183347_2318235.jpg






と、シンガポールの概要紹介はこのくらいにして、ピンポイントで街を訪れてみましょう。
(次回に続きます)
# by maikojazz | 2011-06-14 23:20 | 旅先; 東南アジア
見た目は華やかで多くの女性が憧れるという客室乗務員の仕事だけれど、実はそんなにラクチンに働いてる訳ではない。ということは、もう既に皆さんご存知かと思う。


最初は業務に慣れるのに精一杯で、がむしゃらに頑張っても大丈夫だったのが、徐々にフライトでの役割が増えて先輩たちにも「もう新人じゃないんだから」という目で厳しく見られるようになる。そして私の場合は繰り返す時差でいつ眠れば良いのか体が困惑したかのように、半年〜一年に一度、不眠症が訪れた。

Private jetのFAになってからはそこまでの不眠症はないけれど、航空会社の「クルーの中のひとり」という安心感がない分、いつも緊張感があった。さらに準備+後片付け+掃除が体力を使う。

前置きが長くなったけれど、そんな疲れがピークに来た時はマッサージやスパでつかの間のリラックス。東南アジアは安くて質の高いマッサージやさんがたくさんあるので、フライトの合間にふらりと行く事が多い。何度か通っているお気に入りを、ちょっとご紹介。






まずはベトナム・ホーチミンの「SAIGON SPA」。3時間でUS$90とか4時間で$120という、日本では考えられないような格安の値段で高級スパのトリートメントが受けられるスパだ。


予約をすると、宿泊ホテルにお迎えが来てくれて川辺までマイクロバスでドライブ。その後はなんと、専用の小型船に乗り換えて川を15-20分ほど渡るのだ。
第百三十九回 東南アジアのマッサージ&スパ_f0183347_22423419.jpg


(これに乗ったわけではなく、もっと可愛らしい船に乗ってこれを撮影したのです)



SAIGON SPAは一軒のおうちで、常にお世話係の女性がついてくれる。メニューの確認と気になる体の部位などカルテを記入した後「ではこちらへ」と着替えをするロッカールームへ案内。紙の下着一枚に、布を巻き付けるドレス?をまとってシャワー室へ向かい、その後はバラの花びらがたくさん浮かんだ戸外のジェットバスや、スクラブで全身を優しくこすってもらった後にパパイヤ(酵素がお肌にとてもよいとされている)のパックを乗せ、ラップにくるまれたり、マッサージを受けた後には個室でフェイシャルトリートメントなどを堪能できるお姫様のような体験ができる。

第百三十九回 東南アジアのマッサージ&スパ_f0183347_23113080.jpg

(こういう乙女心をくすぐるものが、あちこちに置かれている)



全部が終わったら着替えと身支度をして、温かいハーブティーをいただきながらぼーっとする。そうしたら、名残惜しいきもちとうらはらに現実世界に戻るボートに乗って、またバスで好きな場所へ送ってもらう。





タイのバンコクでは対照的に、Mr. Feetという大衆的なタイ古式マッサージを受ける。
足の裏をごりごり「痛いけど、だから効くんです」というキャッチフレーズを持ったこのお店はバンコク市内に数カ所ある。どこも目立たない路地裏のような場所にあるので、あまり旅慣れない人にはお勧めできないかも... バンコクの路地裏は安全でないエリアも存在するので、ホテルやモールに入ったマッサージやさんがいい。




バリ島のヌサドゥアに泊まった際には、宿泊ホテルのスパでちょっとゴージャスなトリートメントを受けたにもかかわらず、爆睡していて全く覚えていないという残念な経験もした。疲れはとれたような気がするけど... せっかくなので、覚えていたかった。やはり庶民ということなのか...




シンガポールは実に色々なタイプのマッサージが栄えている。イギリス風のリフレクソロジー、タイ古式、日本風の指圧、スエーデン風(ってよく分からないけど)、中国の按摩などなど。

シンガポールで私がいつも行くのは「チョウチョウサン」と呼ばれるリフレクソロジー。Far East PlazaとLucky Plazaに店舗がある。ここは庶民的なお値段+清潔+質の高いマッサージでお気に入り。




「男性に体を触られるのはいやなので、女性の施術師を」と希望する女性もいる。しかし!シンガポールで私は一度、希望していないのに女性を好きな女性のマッサージ師にあたって大変居心地の悪い思いをしたので要注意!笑 いつもはうとうとするのに、この時は眠るどころではなかった。今思えばチェンジしてもらえば良かったのだけれど。


疲れていない人なんていないのでは?とさえ思える現代の大人。たまにはゆっくりマッサージやスパに身を委ねたい。
# by maikojazz | 2011-05-31 23:34 | 旅先; その他