第百五回 インド料理を機内で 後編
2009年 12月 22日
(前回からの続きです)
マカオで、香港に電話をかけながらお客様の希望通りインド料理をケータリングする先を見つけ、空港でも受け取りがうまくいって安心したのもつかの間... いざ離陸し、機内でサービスを始めるころになって私は何をどうサーブするべきなのか知らない!と気づいた(汗)。
銀色のアルミホイルやタッパーに入ったそれらをギャレイ台に並べながら、ううむどうしたものかと迷う。とりあえずカレーっぽい外見のものはレンジでチンしてみよう。パンみたいなナンみたいなのはオーブンで。感覚に任せて進めてみるものの、やっぱり何から始めて何をどうサーブするのが正しいのかわからない。仕方なく、一番ボスのポジションから遠くにいそうな、お手伝いさんっぽい男性に声をかけて打ち明けた。
「申し訳ないのですが教えてください、これらのインド料理をサーブするには何かこつはありますか?何からお出しするべきですか?どんなカトラリーをお持ちすればいいですか?」
すると男性は「全部一緒でいいよ」「それぞれに中くらいのお皿をくれたら私たちは自分でよそるから、料理は大皿でどんと出して」「適当にフォークと、各自の器によそるスプーンを」という感じのお返事。私はてっきり、各自のお皿にどうにかして美しくディスプレイしたものを順番にお出ししなければいけないかと...。
あらまぁ、結構適当なものなのですね... ちょっと拍子抜けしつつも安心して、温めた料理を大きな皿に盛る。Palak paneerは、ほうれんそうとチーズのカレー。
Mushroom mutterはその名の通り、マッシュルームを生クリームなども入れてこってりと煮付けたようなカレー。
Alooというのは、じゃがいものことらしい。ナンのようなパン状のものの中に、つぶしてスパイスで味付けしたじゃがいもを練り込んだもの。これをカレーやヨーグルトと一緒に食べるとのこと。
そこに生野菜をちょっとつけたようなピクルスをつけて、お出しして、とりあえずはお客様に満足いただけるようなサービスができたのかな?飲み物を出しながら「機内でインド料理をお出しするのは大変貴重な経験です」と微笑み、一応お客様も「大丈夫、大丈夫」と微笑んでくださったのでよしとしようか。
この後もそれぞれのフライト(デリーからMumbai- Chennai- Bangaloreなど)でお出しするメニューを秘書さんから伺い、宿泊ホテルで料理をすべて手配して問題なくtripが進んでいった。
デリーの喧噪も、
ムンバイのビーチも、
チェンナイの一こまも、
あっという間にすぎてしまったけれど印象深い旅となった。Bangaloreでは夜中に到着してミニマムレスト(便と便の間に乗務員がホテルチェックインからアウトまで確保しなければいけない最短のインターバル... うちの会社は12時間)でまた次の旅へ... ヘトヘトになりながら、心は満たされるような。
友人Sによると、インドは「呼ばれないとたどり着けない場所」だという。初めてのインドに、私もきっと導かれてたどり着いたのだろう。あまりにも強烈な個性を持つインドの人々に辟易、と思っても気づくと恋しく思う。インドって不思議な場所だ。
マカオで、香港に電話をかけながらお客様の希望通りインド料理をケータリングする先を見つけ、空港でも受け取りがうまくいって安心したのもつかの間... いざ離陸し、機内でサービスを始めるころになって私は何をどうサーブするべきなのか知らない!と気づいた(汗)。
銀色のアルミホイルやタッパーに入ったそれらをギャレイ台に並べながら、ううむどうしたものかと迷う。とりあえずカレーっぽい外見のものはレンジでチンしてみよう。パンみたいなナンみたいなのはオーブンで。感覚に任せて進めてみるものの、やっぱり何から始めて何をどうサーブするのが正しいのかわからない。仕方なく、一番ボスのポジションから遠くにいそうな、お手伝いさんっぽい男性に声をかけて打ち明けた。
「申し訳ないのですが教えてください、これらのインド料理をサーブするには何かこつはありますか?何からお出しするべきですか?どんなカトラリーをお持ちすればいいですか?」
すると男性は「全部一緒でいいよ」「それぞれに中くらいのお皿をくれたら私たちは自分でよそるから、料理は大皿でどんと出して」「適当にフォークと、各自の器によそるスプーンを」という感じのお返事。私はてっきり、各自のお皿にどうにかして美しくディスプレイしたものを順番にお出ししなければいけないかと...。
あらまぁ、結構適当なものなのですね... ちょっと拍子抜けしつつも安心して、温めた料理を大きな皿に盛る。Palak paneerは、ほうれんそうとチーズのカレー。
Mushroom mutterはその名の通り、マッシュルームを生クリームなども入れてこってりと煮付けたようなカレー。
Alooというのは、じゃがいものことらしい。ナンのようなパン状のものの中に、つぶしてスパイスで味付けしたじゃがいもを練り込んだもの。これをカレーやヨーグルトと一緒に食べるとのこと。
そこに生野菜をちょっとつけたようなピクルスをつけて、お出しして、とりあえずはお客様に満足いただけるようなサービスができたのかな?飲み物を出しながら「機内でインド料理をお出しするのは大変貴重な経験です」と微笑み、一応お客様も「大丈夫、大丈夫」と微笑んでくださったのでよしとしようか。
この後もそれぞれのフライト(デリーからMumbai- Chennai- Bangaloreなど)でお出しするメニューを秘書さんから伺い、宿泊ホテルで料理をすべて手配して問題なくtripが進んでいった。
デリーの喧噪も、
ムンバイのビーチも、
チェンナイの一こまも、
あっという間にすぎてしまったけれど印象深い旅となった。Bangaloreでは夜中に到着してミニマムレスト(便と便の間に乗務員がホテルチェックインからアウトまで確保しなければいけない最短のインターバル... うちの会社は12時間)でまた次の旅へ... ヘトヘトになりながら、心は満たされるような。
友人Sによると、インドは「呼ばれないとたどり着けない場所」だという。初めてのインドに、私もきっと導かれてたどり着いたのだろう。あまりにも強烈な個性を持つインドの人々に辟易、と思っても気づくと恋しく思う。インドって不思議な場所だ。
by maikojazz
| 2009-12-22 10:32
| 旅先; 西アジア